2025年(令和7年) 3月27日(木)付紙面より
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外務省の「高校生講座」が24日、鶴岡市の羽黒高校(加藤和司校長)で開かれた。中南米局中米カリブ課課長補佐の大石広行さん(37)が外務省の役割を紹介した。
高校生を対象に国際情勢や外交政策について理解と関心を持ってもらおうと同省が1997年度から全国の高校に海外勤務の経験を持つ職員を派遣し講座を行っている。毎年、各都道府県の教育委員会を通して募集し、国際交流や外国語教育に熱心な希望校を選び本年度は90校が対象となった。
この日は特進コースと国際コースの1、2年生合わせて41人が参加。大石さんが入省したいきさつや仕事内容、尖閣諸島と排他的経済水域(EEZ)について説明した。
その中で大石さんは「中国に対して抗議を続けているが、尖閣諸島は日本の領土。島と領海は守らなければならない」とし、外務省の職員として大切なのは「日本(国民)のために思う熱い心とコミュニケーション能力。私は上海やシカゴの留学を通して生きる力を養うことができた」と伝えた。
講座を終え、女子生徒からの「何カ国話せて、どんな国に行きましたか」という質問に大石さんは「私が話せるのは英語と中国語。これまでアメリカ、タイ、ベトナム、マレーシア、ドバイに行って仕事をした。外務省ではロシア語とはまた違うウクライナ語を専門的に話せる世界各国に特化した職員も養成している」と答えた。