2006年(平成18年) 4月2日(日)付紙面より
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庄内空港での航空機のナイトステイ(夜間駐機)開始により同空港発着の東京便が1日、早朝と夜間を中心にダイヤが改正され、記念セレモニーが出発ロビーで行われた。日帰りの東京滞在時間が約2倍に拡大、羽田空港との乗り継ぎによる他空港とのアクセスも向上するなど利便性がアップした。1日の庄内発1便は満席と上々のスタートを切った。
従来の東京便の運行ダイヤは午前1便、午後3便の4便態勢。日帰りでの東京滞在時間が約6時間半にとどまっていることを受け、地元から改善要望が出されていた。
ナイトステイの実施により運行ダイヤは庄内発東京行きは午前、午後各2便に振り分けられ、庄内発1便は午前9時10分から同7時15分と2時間近く早まった。一方、東京発庄内行きの最終便は羽田発の時間が午後4時55分から同8時15分に3時間20分繰り下がった。
一方、今月のダイヤ改正で、同じ機材で運航される東京発1便と庄内発2便には、中型機の中でも座席数が216席と多い便が導入された。また、6月からは現行のエアバス(166人)より大きい214―279人乗りの中型機が3往復で投入されることが決まり、機材の大型化により1日当たり6便で計約500席増え、東京便の「グレードアップ」が図られる。
ナイトステイ開始記念セレモニーは午前6時35分から庄内空港2階の出発ロビーで行われ、同空港利用振興協議会長の富塚陽一鶴岡市長が「ナイトステイにより早朝から東京便に搭乗できる。6月からは機材も大型になり、庄内空港はますます便利になった」とあいさつした。富塚市長と原田眞樹庄内町長から東京1便の木村雅彦機長と客室乗務員代表の土田知佐さんに花束が贈られた。その後、関係者がくす玉を割り、地元が要望してきたナイトステイ実現を祝った。
夫と子どもの3人で東京1便を利用した酒田市の石川直さん(39)は「家族で東京ディズニーリゾートに行く。早く東京に着いて遊べるので特急列車の始発より便利なのでは」と歓迎していた。
記念セレモニーでくす玉を割り、ナイトステイ開始を祝った