
鶴岡市八ツ興屋の手打ちそば「風土」は、経営する佐久間雄二さん(43)が石臼(うす)を挽(ひ)くことから始める丁寧なそばづくりが常連客に支持されている。
旧藤島町出身の佐久間さんは20代半ばまで都内でサラリーマンを経験。結婚し子どもが生まれたことをきっかけに「子どもたちには本物に触れさせたい」と転職を決意。8年ほど前に帰郷し、当時、オープンを控えていた朝日地区のそば処「大梵字」でそば打ち職人を養成することを知り、もともと趣味で楽しんでいたこともあり応募。6年間職人として勤めた後、2003年4月に自分の店を開いた。
「地元の素材を使い、昔から家庭で食べられてきたそば本来のスタイルにこだわりたい」と、市内の朝日、羽黒産のそば粉を農家から購入。毎日、使う分を石臼で挽いいている。「機械とは違って手作業なので粒は均一にはならないが、それが味わいにつながっていると思う」と佐久間さん。
そばは、太めの「田舎」(1人前700円)と、風味豊かな「粗挽き」(同850円)の2種を提供。お薦めの平日限定ランチは、手打ちそばに小鉢2品、旬の自家製野菜にエビまで入ったミニてんぷら、それにコーヒーがついて850円とかなりお得。しっかりとしたかみ応えながらのどごしの良い品のあるそばと、優しい味の手作り料理がマッチ。奥さんの好みというセンス良い器も彩りを添えている。
3男1女の父親でもある佐久間さんは「そばはやっぱり手打ちがおいしい。地元食材でいかにそのおいしさを出せるか。まだまだ勉強中だが手間暇かけた味を楽しんでもらえたら」と話していた。
(2006年10月掲載)
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