
大好きな沖縄そばを味わってもらいたくて―。鶴岡市の朝暘第一小学校近くに店を構える「しんざと」は、庄内では少ない沖縄料理店。沖縄から直接仕入れる黒豚などを手間ひまかけて調理、長寿県と言われる“南国の味”を提供している。
店を切り盛りする鈴木理恵さん(31)は鶴岡市藤島地域育ち。お母さんが沖縄の国頭村生まれだったことから、二十歳の時に15年ぶりに家族旅行で沖縄を訪れた際、「ゆったりした時間の流れと海の青さに癒やされた」とすっかり沖縄に魅了された。高校で調理師免許を取得していたこともあり「いつかお店を出したい」と夢を抱き、昨年6月に実現した。
おすすめの「沖縄そば」は、黒豚のがらを煮込んでかつお節や昆布などでしっかりだしを取ったスープが味の決め手。独特の麺とからまり和風のすっきりとした優しい味に。具の角煮は下ゆでと味付けで計5時間も煮込むという手の込んだもので、しまった肉質と脂身なのにさっぱりとした黒豚のうまみが美味。角煮は日替わりでソーキ(スペアリブ)になる場合もあり、値段は大800円、小400円。また、プチプチした食感の「海ブドウのサラダ」(700円)はミネラル豊富で女性に人気。沖縄そばの具とはまた違った味付けが楽しめる「ラフテー(角煮)」(550円)もおすすめだ。
「お店を始めてみて鶴岡にも沖縄出身という方や沖縄ファンという方が多くてびっくりしました」と鈴木さん。今のところ夜のみの営業なのでお酒を飲む店と思われがちだが、食事のほか、沖縄茶とデザートを楽しむカフェとしての利用も大歓迎。「大好きな沖縄の食材を通して喜んでもらいたい」と話していた。
(2007年5月掲載)
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