
山形の地酒を専門に扱う「山形の地酒・佐野屋」が7月下旬に鶴岡市の銀座通り商店街にオープンした。オーナーは同市稲生一丁目で酒店「酒のさの」を経営する利き酒師の佐野洋一さん(40)。日本酒ソムリエの世界大会にも出場した利き酒の達人・佐野さんがセレクトした県内の日本酒をメーンに、ワインや焼酎も含めた地酒を扱っている。
佐野さんは昨秋に東京で開催された「第2回世界きき酒師コンクール」に東北ブロック代表として出場しファイナルまで進出。日本酒ソムリエの“世界のトップ10”入りを果たした。そうした経験の中で、山形の酒の品質の高さを再認識したという。
「とことん山形の地酒にこだわった店があってもいい。培った経験を生かし、季節の料理やお客さんそれぞれにあった地酒を紹介したい」と、鶴岡では初めての地酒のセレクトショップを手掛けた。
店内には現在、庄内の地酒を中心に約70種が並ぶ。佐野屋のオープンを記念し限定瓶詰めした出羽ノ雪の「橘屋」、栄光冨士が首都圏向けに出している「有加藤」などの限定ものをはじめ、米沢・新藤酒造の「裏・雅山流」など鶴岡では同店でしか扱っていないものも多い。
店内は元ブティックだった店舗の照明をそのまま生かし、棚に並んだ日本酒の瓶をライトアップしディスプレー。「ここ数年で山形の酒のラベルもずい分変わった。おしゃれでセンスの良いものが増えた」と、“ラベルを見せる”ことへもこだわった。今秋には佐野屋の店内で利き酒講習会も企画している。
佐野さんは「今後はヨーロッパで高い評価を受けている県内の小規模ワイナリーの生詰め無濾(ろ)過のワインや、焼酎の熟成ものなども扱いたい。地元の人はもちろん、観光客にも喜ばれる地酒がおもしろい店にしたい」と話した。
(2007年9月掲載)
|
![]() |
|||||||