
毎日使う箸(はし)だから、自分にぴったりのものを選びたい―。そんなこだわり派の人に喜ばれているのが、鶴岡市湯野浜一丁目のまる實木膳(まるみもくぜん)のオーダーメード箸。自然木を使い、一本一本手作業で仕上げてあるので、使った人からも「よく手になじむ」と上々の評判だ。
この事業を立ち上げたのは、ウェブ業界で働いていた佐藤達幸さん(45)。家庭の事情により、家でもできる仕事をと、昨年6月からスタートさせた。箸を作るのは大工の父親、實さん(72)。この道50年の實さんは、宮大工の経験もあり、細かい手作業もお手のもの。カンナとヤスリだけで削っていく。食べ物がつかみやすいように、箸の先を四角くばらせて削ってあるのも特徴。
素材は黒檀(こくたん)と紫檀(したん)の2種類。長さは22センチ前後。親指と人差指を足した長さの約1.5倍が、ちょうどいい箸の長さと言われているが、これはあくまでも目安。達幸さんは依頼を受けると、サンプルの入った「営業バッグ」を持って出かけ、実際に使う人に持ってもらい、太さや長さを決めるという。仕上げは蜜蝋でコーティング。和紙できれいにラッピングしてくれるので、結婚や退職、喜寿祝いなどの記念にプレゼント用として注文する人も。イニシャルや名前を彫ってもらうこともできる。注文から出来上がりまで約1週間。製作費は一律3500円。
ほかにも、外食したときに「マイ箸」として使える布製の箸袋や、共の木の箸置きの注文も受けている。達幸さんは「これからはデザインのバリエーションを増やしたい」と意欲的。ナチュラルでエコな箸でいただけば、ご飯ももっとおいしく感じるのでは?
(2008年3月掲載)
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