
鶴岡駅前で昭和初期から果物屋を営んできた青森屋。3代目のご主人、大高俊則さん(46)が、新しい展開として今年の春から始めたのが、旬の果物をふんだんに使った菓子の販売。鶴岡の人気ショップで、現在は東京に本拠地を移した「おやつや」にレシピを伝授してもらい、その時期に一番おいしいフルーツを大高さんがチョイスしてタルトに仕上げている。これまでに高級素材の宮崎マンゴーや夕張メロンを使い、好評を得た。今は羽黒産のブルーベリーや庄内砂丘のメロン、白桃など5~6種類のタルトがショーケースを飾っている。
「うちは贈答が主体で、お客さんが自分で食べるために買うことは少なかった。地元の人にも全国のおいしい果物を味わっていただけないかと考え、思いついたのがケーキに加工することだった」と大高さん。高級フルーツをまるごと1個は買えないが、ケーキなら買えると、若い人たちからも、店に足を運んでもらえるようになったという。
使用する素材に合わせてタルト生地やクリームを変えており、フルーツのもつ甘みや酸味、ジューシー感を生かしている。庄内に限らず全国から旬の果物が集まるし、その時期何が一番おいしいかを知っているのも専門店の強み。秋には大粒ブドウのピオーネや洋ナシ、柿などが登場するというから楽しみだ。
「まだ、春と夏しか経験していないが、季節が一巡したら、また新たな展開も考えたい」と夢をふくらませている。
(2008年8月掲載)
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