
鶴岡市温海温泉を流れる温海川沿いに今年4月にオープンしたパン屋「ヴァンベール」。フランス語で「緑の風」を意味する店名をイメージさせる緑色の扉を開けると、焼きたてパンと経営する上野喜美子さんの人懐こい笑顔が迎えてくれるすてきなお店だ。
「パン屋を始めるまで2度も修業に出てるんです」と笑って話す上野さん。12年前に両親の住むあつみ温泉に帰郷し大好きなパンのお店を開こうと思ったものの、一度は挫折。開店を楽しみにしてくれていた父親が4年前に他界したのをきっかけに、「もう一度」と奮起。約10年のブランクを埋めるため2度目となる修業を神奈川県のお店で積み、念願の自分の店を開くことができた。
おすすめは国産小麦と天然酵母「白神こだま酵母」を使った「白神食パン」(1斤250円)。「引き算のパンづくり」として、卵やバターは使わずにほんのちょっとの砂糖と塩を加えるだけ。「国産小麦の引きの強さと素朴な味を楽しんでほしい」と上野さん。白神食パンはアレルギー持ちのお子さんにもおすすめ。同じ山型でもバターなどを加えたふんわりした食感の「ミルク食パン」(1斤230円)もあるのでお好みをどうぞ。
総菜パンは地元の野菜をふんだんに使って具にしたピザやフォカッチャなどを用意。オリジナルの黒米を練りこんだ黒米食パン(1斤240円)と黒米ロール(60円)もあり、黒米の紫色と香ばしさが味のアクセントに。上野さんは「足湯に入って温泉街を散策しながら足を運んでもらえたら」と話していた。
(2008年11月掲載)
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