庄内の歴史的建造物を舞台に名作の朗読を聞く「まちなか朗読会」が4月19日、鶴岡市の致道博物館内の御隠殿(ごいんでん)で開かれ、藤沢周平さんの作品が情感たっぷりに語られました。
由緒ある建物で朗読と茶菓を楽しもうと企画されました。東北公益文科大学大学院の社会人院生の方々が「つるおかルネサンスの会」(大河内恭仁子代表)を結成、建物管理者の理解と、元NHKアナウンサーで荘内日報論説委員の中里欣一さんらの協力を得て開いています。
通算11回目となる今回は、庄内藩第11代藩主・酒井忠発公の隠居所として1963(文久3)年に建てられた御隠殿が会場となり、「玄鳥」と「梅薫る」の武家物時代小説2作品が朗読されました。
市民ら約70人が参加。情感たっぷり、滑らかに語られる名作にじっくりと聞き入っていました。