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気が付いた時には、

協力・鶴岡地区歯科医師会
 
イラスト

気が付いた時には…

歯の付け根付近の歯茎が白くなっていました(写真1)。熱い物を食べた後だったかもしれないし、一種のやけどの治りかけかなと思いそのままにしておいたのですが、なかなか白い部分がなくなりません。こすったりしても取れません。痛くもないのでこのままでも大丈夫でしょうか?(55歳 男性)

 

一度診察を受けていただいたほうがよろしいかと思います。これは、恐らく白板症という口腔粘膜疾患と思われます。「摩擦によっても除去できない白斑病変で、ほかの診断可能な疾患に分類できないもの」と定義されています。原因ないし誘因として、全身的因子にビタミンA不足、エストロゲン欠乏、過コレステリン血症など、局所的因子にたばこ、義歯による刺激、とがった歯牙、あるいは歯の位置異常による外傷による影響などが考えられています。頬粘膜、舌、歯肉、口蓋(うわあご)、口底(舌の下)、口唇の順に多く見られます。数パーセントが癌化する前癌病変なので病理組織学的な検査が必要な場合もあります。

治療としては、

局所的原因のあるものは除去する。薬物としてはビタミンAの投与、小範囲であれば切除を行います。慢性的な状態で長期に存続している場合には、悪性化していないかの確認が必要となります。間違っても口内炎の時に付ける軟こうは塗らないでください。

似たような白い物ができる場合がありますので、ご紹介します。

写真


いずれにしても、自己判断せずに歯科医院での受診をお願いします。

 
 
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