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こんにちは元気だのー 医療:最近の話題

日本海病院のボランティア活動

加藤 健治 (日本海病院ボランティア会代表)

加藤健治氏の写真

「おはようございます!」。私たちのボランティア活動は、明るく、元気なあいさつを行うことから始まります。病院の基本理念である『地域に根ざしたあたたかみのある安全で高度な医療を提供します』を常に心がけながら、患者さんやご家族の立場になって考え、少しでも不安を和らげ元気になっていただけることを願って活動しています。

平成11年10月1日に日本海病院ボランティア会が発足して、早いもので8年目を迎えました。当初は会員が11人という少人数でスタートして、初めてのことで試行錯誤しながらの活動でしたが、週に1~2回、1日3人のローテーションで、主に外来診察を受けに来られた患者さんの援助を行っていました。

現在では会員も20人に増え、活動内容も少し広がって、患者さんやご家族の方へ医療情報を提供するために設けられた日本海文庫の管理や、入院患者さんの病棟への案内なども行うようになり、曜日によっては人数にばらつきもありますが、職員の方々と協力しながら、患者さん一人一人がみんな元気になってほしいという思いを持ちながら活動していると、自負できるようになりました。「寒い中ご苦労さん!手伝ってもらってどうもありがとう」と言われてホッとしながらも、その言葉に喜びと重さを感じます。

病院ボランティアは、黙ってそこにいるだけでも患者さんに安心感を与え、患者さんの話し相手になるだけでも役に立っていると言われていますが、ボランティア自身の役割を十分把握しながら活動することが何より大切なことだと思います。患者さんやご家族の方が安心して病院を利用することができるように、出しゃばらずにさり気なくそれでいて繊細に気を配る配慮が必要です。

さらには看護師さんとのコミュニケーションも大切な事だと思います。あくまでも病院ボランティアは患者さんと病院職員との橋渡し役ですが、自分たちと看護師さんとの気持ちが通じていなければ、逆に患者さんが間に入って嫌な思いをしてしまいます。患者さんと同じように病院職員の方々へも積極的に声を掛けるように心がけています。

現在活動している会員はまだまだ元気ですが、若干高齢化の波も押し寄せてきていることから無理のできない状況も予想されます。とりわけ平成20年4月からは日本海総合病院の発足に伴って、必然的に患者さんの来院も増えることでしょう。ボランティア会としても支障のない対応ができるようにと考えておりますので、一緒に活動してくれる会員を募るとともに、病院職員の方々からも、より一層のご協力をお願いする次第です。

最後になりますが、ボランティア活動は一日約3時間の活動ですが、会員はみんな良い仲間です。私もボランティアの仲間に入れて良かったことは、多くの人に出会い勇気をいただきいろいろと教えていただきました。何よりもこんな自分を待ってくれている人がいるなんて予想もしなかったし、「おはようございます」と声を出して言えることに自分でも驚いています。今では知らない人とも気軽に話し合い、会話も弾み楽しい時間を過ごすことができています。もしこのボランティア活動に参加していなかったら、きっとテレビを見ながら家の中に閉じこもった生活を送っていたのかなぁと思うとぞっとします。

定年退職後、こんなに良い仲間と出会い一緒にボランティア活動ができることは幸せです。これからも患者さんに信頼され模範となれるボランティア活動を目指して参りたいと思っております。

2007年12月25日 up

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