2024年(令和6年) 10月31日(木)付紙面より
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地震や津波、豪雨などの災害で陸路が分断された際に、救援物資や人員の輸送などを海上輸送で担う災害支援協力協定を28日、国土交通省酒田港湾事務所と遊佐町が結んだ。
同省は、港の機能を最大限に活用した災害対応支援を円滑に行う「命のみなとネットワーク」を各地域で進めている。同町との協定は、普段は酒田港に停泊している同事務所の港湾業務艇「みずほ」が吹浦漁港に入り、さまざまな物資や避難者らの輸送を行う内容。協定締結は県内初で、東北では宮城県石巻市を皮切りに岩手県釜石市など6市町村目という。
締結式は同町役場で行われた。藤原弘道所長と松永裕美町長が協定書に署名し交換。松永町長は「災害に強い町づくりにまた一歩、近づけた。情報を共有し、町民の安心安全な暮らしを守っていきたい」、藤原所長は「省の支援はさまざまあるが、船の活用を考えた。いろいろな形で支援させていただきたい」と話した。