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2019年(令和1年) 5月29日(水)付け紙面より

市原さん 音楽への思い語る

 酒田市出身の世界的テノール歌手で名誉市民の市原多朗さんと、わが国オペラ界を制作側から支えてきた椿照子さん(北九州市芸術文化振興財団アドバイザー)の対談が26日、酒田市の希望ホールで開かれ、市原さんは世界各国で公演した際の映像を流しながら、自身の生い立ちや音楽への思いなどを語った。

 市原さんに師事する若手声楽家によるコンサート「市原多朗マスターコース 夏の夜のジョイフルコンサート」(7月、希望ホール)のプレイベントとして、市などが主催。市民ら約60人が参加した。

 椿さんは、藤原歌劇団で総監督を務めた故・五十嵐喜芳氏の監督付きとしてオペラ制作に携わってきた。市原さんが欧米で活躍して名声を高め、1986年に東京で凱旋(がいせん)公演(『仮面舞踏会』リッカルド役)した時をはじめ、長年にわたり市原さんと仕事を通じて親交がある。

 この日、2人は「かくもたのしきもの、それはオペラ! オペラはむしろ格闘技」と題して対談。椿さんが「市原さんは、言葉は母国語のようで、音楽も体全体で楽器のように歌い、日本人じゃないみたい」と水を向けると、市原さんは「小学校入学時はうまく適応できず、問題児だった。高校受験に失敗し予備校に通う中で、反復練習の大切さを学んだ。オペラのせりふもひたすら反復練習し、体に覚え込ませる。頭
ですぐ分かるよりもある意味、幸せ。自分を有効に生かすため、どういうやり方があるか考えた。教育は、その子に合ったやり方が大切」と持論を述べた。

 また、「音楽を聴くこと自体はあまり好きではなく、仕事として聴く。楽譜を見ながら何度も、血となり、肉となるまで聴く。歌は農業と同じ。土を耕し、種をまき、日光を吸収させてと、とても時間がかかる。派手に見えるが、地味な作業の積み重ね」と語った。

 椿さんはオペラの魅力について「役者のほか、大勢のオーケストラやバックコーラスがいて、劇場に音が舞う。その醍醐味(だいごみ)はオペラにしかない。ぜひ見て。人生が変わるかもしれない」とアピールした。

 市原多朗マスターコースでは、ソプラノの金城理沙子さん、テノールの工藤和真さん、濱松孝行さん、喜納響さん、バリトンのヴィタリ・ユシュマノフさんの若手声楽家5人が、酒田で市原さんのレッスンを受けた後、その成果をコンサートで披露する。

 コンサートは7月27日(土)午後6時開演。チケットは一般2500円、学生500円。前日の26日午後4時からは公開レッスン(チケットは一般1000円、学生無料)もある。問い合わせは希望ホール=電0234(26)5450=へ。

対談で音楽への思いなどを語った市原さん(壇上右)と椿さん
対談で音楽への思いなどを語った市原さん(壇上右)と椿さん


2019年(令和1年) 5月29日(水)付け紙面より

「希望」「夜明けのうた」大合唱

 酒田市出身のシャンソン歌手、故岸洋子さん(1934―92年)の楽曲を歌い継いでいくことを目的に諸活動を展開している「岸洋子を歌いつぐ会」(櫻田常夫会長)による「希望コンサート」が27日、同市のホテルリッチ&ガーデン酒田で開かれ、音楽集団「みゅーじ館」のメンバーが歌声を披露したほか、最後は参加者全員で「希望」「夜明けのうた」を合唱した。

 歌いつぐ会は、岸さんの没後25年という節目に合わせ一昨年5月、前会長の高瀬靖さん(一番町)、元音楽教師で事務局長の佐藤喜和子さん(新橋四丁目)が中心となって設立。「心をつなげよう歌の力」「みんなで歌おう『夜明けのうた・希望』」を掲げ、市内の小中学校で児童・生徒に対して岸さんの功績を紹介しているほか、岸さんの命日(12月11日)に合わせ「メモリアルうたごえ」を開催している。

 歌声を披露した「みゅーじ館」は、羽陽学園短期大(天童市)で教授を務める高橋寛さんはじめ県内を中心に活動する声楽家で組織、歌声を披露し観客を魅了している。この日は市民ら230人が来場、須藤恵美子さんをピアノに迎え、高橋さん(テノール)、高橋まり子さん(ソプラノ)の2人が「オー・ソーレ・ミーオ」「さくらんぼの実る頃」といった楽曲を披露した。

 最後は、高橋さんたちのリードで岸さんの代表曲「希望」「夜明けのうた」を参加者全員でそれぞれ、1番から3番まで会場に響かせた。佐藤事務局長は「市民、特に若い世代から岸さんの楽曲を知ってもらい、歌い継いでいけたら」と話した。

高橋寛さん(右)のリードで岸さんの楽曲を歌う参加者たち
高橋寛さん(右)のリードで岸さんの楽曲を歌う参加者たち



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