2024年(令和6年) 5月11日(土)付紙面より
ツイート
鶴岡市馬場町の旧風間家住宅丙申堂(国指定重要文化財)で、風間家が所有する「五月飾り」が始まった。
江戸時代から明治初期にかけて京都で作られた鎧(よろい)や兜(かぶと)、風間家紋入りの陣幕、人形「御飾金時」と「桃太郎」を上座敷に展示している。人形職人の永徳斎が作った「御飾金時」は1928(昭和3)年に風間家8代目の嘉一郎が息子・眞一の初節句のために東京で買い求めた。「頬のえくぼ」が特徴で、愛らしい姿が訪れた人たちを楽しませている。
1910(明治43)年に風間家の別邸として建てられた「無量光苑釈迦(しゃか)堂」(国登録有形文化財)の日本庭園ではツツジが見頃を迎えている。白い花びらと緑のコケとのコントラストが美しく、東京から来た観光客は「落ち着いたたたずまいがいいですね。日本人としての心が和みます」と動画撮影していた。
「五月飾り」は26日まで。丙申堂と釈迦堂の入館料は共通券400円となっているが、釈迦堂の日本庭園のみの見学は鑑賞券として200円で販売している。問い合わせは丙申堂=電0235(22)0015=へ。30日からは丙申堂で「キルト展」が始まる。
2024年(令和6年) 5月11日(土)付紙面より
ツイート
鶴岡市谷定の農業、今野俊さん(58)が9日、珍しい“双子の孟宗(もうそう)”を見つけた。身を寄せ合うようにくっついて生えており、根っこの部分は一体化。2本をまとめるように皮が覆っている。今野さんは「40年ほど掘り続けているけどこんな状態の孟宗は見たことがない」と話している。
今野さんによると同日早朝、この時期は日課となる孟宗の朝掘りのため自身が所有する近くの山に出掛けたところ、地面から10センチほど頭を出した2本の孟宗を見つけた。孟宗は従来、親竹から伸びた根の節ごとに芽が育つことから、今野さんは「こんなにくっついて生えているのは珍しい」と感じたという。
掘り起こしたところ、驚いたことに孟宗は一見2本のように見えるが根っこ部分は一体化しており、表面の皮も2本をまとめて覆っていた。今野さんは「何らかの理由で2本の芽が1カ所から伸び、育つうちに根の部分が一つになったのかも。自分より長く掘り続けている親も見たことがないから、相当珍しい育ち方だと思う」と話した。
双子孟宗は形が良くないため商品にはならないとのことで、今野さんは「もったいないけど自宅で家族と食べてみようかな」と語った。