2008年(平成20年) 9月21日(日)付紙面より
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酒田市は20日までに、JR酒田駅前の旧ジャスコ酒田駅前店跡地の整備計画として、市内の企業グループから「さかたフロントスクエア構想」の提案を受けたことを明らかにした。計画は、ホテル棟を中心に商業棟、駐車場棟(商業棟と合築)からなり、総事業費は約30億円と見込んでいる。本年度から準備に入り、2012年度のオープンを目指す考え。
市都市計画課によると、提案したのは「酒田駅前開発事業グループ」。代表は、東急インなどが入る酒田東急プラザビルを所有する日新開発(幸町一丁目)の五十嵐亮社長で、ほかに建設資材販売などの加藤総業(東町一丁目、加藤聡社長)、空調・給排水設備設計施工などの新和設備(こあら三丁目、井上義裕社長)など同市内の企業数社で構成する。
計画では▽交通結節点機能の有効活用▽商業機能配置による賑(にぎ)わい創出▽良好な景観・周辺環境の形成▽バリアフリー―を基本に、「賑わい」「交通」「観光交流」の拠点である「さかたフロントスクエア」(仮称)を整備する。
日新開発をはじめ地元企業4、5社が事業主体になり、有効活用面積を広げ、かつ初期投資を抑えるため、可能な限り国などの補助事業を活用して計画を進める意向。
市は昨春、旧ジャスコ跡地約6500平方?を取得。広場(約1000平方メートル)、バスターミナル(約1200平方メートル)、民間の力を借りた便益施設などからなる整備の基本方針を示した。今回、地元経済界から提案があったことを「尊重しなければ」(同課)と高く評価。国への補助申請などでもバックアップするという。ただ、現段階の計画は熟度が低いため、市が整備を考えている広場、バスターミナルを含めた全体計画について、地元企業などと協議を行いながら、より良い計画になるよう努力していく―としている。
地元企業グループが酒田市に提案した旧ジャスコ跡地開発計画イメージ図。手前がJR酒田駅方面