2008年(平成20年) 12月19日(金)付紙面より
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正月のおせち料理に彩りを添えるかまぼこ作りが、庄内地方の各専門店で始まった。
正月用のかまぼこは、紅白の「朝日」や「伊達巻き」が代表格。鶴岡市では、卵ベースの土台に別のすり身を重ねて巻いた「よしの巻き」、海藻のアラメを使った「あらめ巻き」が名物となっている。
鶴岡市本町一丁目の老舗「滝川蒲鉾」では、今月半ばから正月用の製造が始まった。クリスマスすぎからピークを迎え、1年で一番忙しい時期に入る。
18日午前中は、よしの巻き作り。卵にすり身を混ぜて焼いた土台に飾り細工を入れ、別のすり身を重ね塗りし、巻きすで巻き、最後に蒸し上げて出来上がり。ベテラン職人がへらを使った手作業で一つ一つ丁寧に仕上げていた。
同店の滝川義朗社長は「添加物をできるだけ使わないで安全・安心でおいしい製品を作るように心掛けている」と話していた。同店で最も売れる紅白かまぼこやよしの巻きは店頭のほか、市内の各スーパーなどで販売される。
鶴岡名物のよしの巻き作り。正月用のかまぼこ作りが始まった=18日、滝川蒲鉾