2011年(平成23年) 11月11日(金)付紙面より
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映画を通じて食文化への理解を深めてもらおうと、鶴岡食文化都市推進協議会(会長・榎本政規市長)は、鶴岡まちなかキネマを会場に12―25日の2週間にわたり初めての「鶴岡食文化映画祭」を開催する。地元など県内の在来作物をテーマにした鶴岡市出身の渡辺智史監督の作品「よみがえりのレシピ」をはじめ、国内外の映画6本を上映するほか、映画祭に協賛する市内のレストランや料理店が上映作品に関連した創作料理を提供する企画もある。
本年度に採択を受けた文化庁の文化創造都市モデル事業の一環で開催する。上映するのは、「よみがえりのレシピ」のほか、邦画の「やぎの冒険」「eatrip(イートリップ)」「かもめ食堂」、ドイツの「マーサの幸せレシピ」、フランスの「セヴァンの地球のなおし方」の6作品。いずれも食に関連した作品で、「よみがえりのレシピ」は前売り1000円、当日1200円(高校生以下500円)、他の作品はすべて当日500円均一(「やぎの冒険」は中学生以下無料)。
映画祭のオープニングを記念し、13日午後4時半からまちキネで、トークイベントを行う。渡辺監督や「アル・ケッチァーノ」の奥田政行オーナーシェフ、庄内映画村の宇生雅明社長らが鶴岡の食文化の魅力を語る。
一方、市内のレストランなど13店が映画祭に協賛して、鶴岡の在来作物を利用した料理や上映作品に登場する料理、作品にちなんだ料理などを創作し提供するイベントも展開される。また、上映館のまちキネは期間中の鑑賞者を対象に、協賛店でもある「ヒラボク食堂鶴岡まちキネ店」の食事券が当たる特別協賛キャンペーンを行い、映画祭の盛り上げに協力する。
協議会事務局の市政策推進課は「食に関連した映画の上映と地域の食文化を楽しく味わうイベントを通じ、生きている文化財とも言われる在来作物をはじめとする鶴岡の豊かな食文化を広く発信していきたい」と話している。
食文化映画祭の問い合わせは、同課=電0235(25)2111、内線529=へ。