2011年(平成23年) 11月12日(土)付紙面より
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先月末にプロ野球の育成ドラフト会議で読売ジャイアンツから6位指名を受けた鶴岡東高校出身の渡辺貴洋さん(19)が11日、同校を訪問し、齋藤哲校長や恩師の佐藤俊野球部監督へプロ入りを報告するとともに、「一軍登録されるよう頑張る」と決意を述べた。
渡辺さんは新潟県胎内市出身。昨夏の全国高校野球選手権山形大会で主戦を務め、同校19年ぶりの決勝進出の原動力となった。決勝戦は延長12回の末に1点差で敗れたが、初戦から計47イニング646球を1人で投げ抜いた。同校出身者でプロ入りするのは、1979年に阪神へ入団した青木重市投手(当時は鶴商学園高)以来2人目。
鶴岡東高卒業後は独立リーグのベースボール・チャレンジ(BC)リーグの新潟アルビレックスに所属し、今シーズンは27試合に登板。先発から中継ぎ、抑えとフル回転で活躍した。左投げ左打ち。
この日、母校を訪れた渡辺さんへ、齋藤校長が「今夏、鶴岡東が甲子園に出場できたのは昨年の渡辺君たち先輩の頑張りがあったから。鶴岡東の卒業生として、そして新潟アルビレックスにお世話になったことを忘れず、頑張ってほしい」、佐藤俊監督が「卒業して1年がたち、かなり成長したと感じる。育成から一軍に上がり活躍することを期待している」とそれぞれエールを送った。
渡辺さんは「プロ入りを強く希望したのも、後輩の甲子園出場があったから。うれしかったと同時に、もっと頑張らなければと感じた。謙虚さと初心を忘れず一から頑張りたい」と謝辞と決意を述べた。
また、ジャイアンツについて「強いというイメージ。有名な選手が多く、最初は会話もできないかも」、目標の選手については「内海哲也投手や山口鉄也投手のように、育成からはい上がって一軍のマウンドで活躍するような投手になりたい」と語った。
渡辺さんは今月22日に球団側と本契約をし、翌23日に東京ドームで合同の入団会見に臨むという。