2012年(平成24年) 5月24日(木)付紙面より
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豪華客船「ぱしふぃっくびいなす」(約2万6500総トン)が23日、酒田港に寄港した。午前9時すぎから酒田市主催で歓迎式典。由良和久船長に花束が贈られた。その後、市民らを対象に船内見学会を開催。また、乗客350人のうち希望者は、市内観光や羽黒山参拝、最上川舟下りなどのオプショナルツアーを楽しんだ。
ぱしふぃっくびいなすは日本クルーズ客船(本社・大阪市)が運航する大型クルーズ客船。1998年4月に就航した。全長183メートル、全幅25メートルで12層の甲板を有し、ダイニングやカフェ、バー、ホール、シアター、プール、展望洋室などを備え、乗組員220人がサービスに当たる。
今回は、金環日食を洋上で見ることをメーンにした「新緑の日本一周・金環日食クルーズ」で、19日に神戸港を出港。20日に東京港に寄り、21日に仙台沖で金環日食を観測した。
酒田寄港は2006年8月以来、約6年ぶり。前日に北海道・苫小牧港を出港し23日午前9時前、純白に青と薄紫のラインが入った巨大な船体を、北港古湊埠頭(ふとう)に着けた。
歓迎式では本間正巳副市長が「鳥海山も皆さんを歓迎している。この地域にはたくさんの見どころがあり、ぜひ訪ねてほしい」とあいさつ。市職員から花束を受け取った由良船長は「酒田、庄内の素晴らしい自然、歴史などを楽しませていただく」と述べた。
ぱしふぃっくびいなすはこの日夕、酒田港を出港。その後は山陰や九州を回って28日に大阪港、29日に横浜港に到着する。