2015年(平成27年) 2月21日(土)付紙面より
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酒田のまちを象徴する獅子頭の「酒田獅子ファミリー」に、新たな「赤ちゃん獅子」8体が誕生し20日、市内の観光スポットなど4カ所に2体ずつ設置された。市では先月から実施中の「酒田まちあるきスタンプラリー」に合わせ、赤ちゃん獅子の名前を募集している。
同市では、酒田大火(1976年)の復興を記念して79年、「大獅子」(縦、横、高さ各約2メートル)を雌雄2対、98、99年にはその子供として「仔獅子」(同約1・3メートル)も雌雄2対、それぞれ市が製作。合わせて8体を市中心商店街などに設置し、5月の酒田まつりではパレードで市街地を練り歩き、まちの防災のシンボル、魔よけとして親しまれている。
赤ちゃん獅子は、地域の人口減少が大きな課題となる中、シンボル自らの率先垂範で「安心して産み育てられるまち酒田」をアピールしようと、市が製作した。
雌雄4対の8体で、仔獅子たちのきょうだいという位置付け。FRP(繊維強化プラスチック)製で、大きさは縦、横、高さとも約55センチ、重さは5キロほど。山居倉庫(山居町)、本間美術館(御成町)、市交流ひろば(中町三丁目)、酒田産業会館(中町二丁目)の4カ所に設置された。
市観光振興課では「酒田が元気で優しいまちであることを、観光客らにアピールしてもらえたら」と赤ちゃん獅子の活躍に期待を寄せている。今年の酒田まつりでは、パレードにもデビューの予定。
名前の募集は3月31日まで、市内の観光スポットと飲食、宿泊の計82カ所で実施中のスタンプラリーの中で行っている。酒田まつりで採用名を発表、採用者を表彰する。問い合わせは市観光振興課=電0234(26)5759=へ。