2016年(平成28年) 8月9日(火)付紙面より
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100メートル平泳ぎは6位。200メートルにメダルの期待―リオデジャネイロ五輪は8日(日本時間)、競泳男子100メートル平泳ぎ決勝に出場した鶴岡市出身の小関也朱篤選手(24)=羽黒高出、ミキハウス=は59秒37で6位に入賞した。同市の東京第一ホテル鶴岡ではレースを見守るパブリックビューイングがあり、地元からリオへ大声援が送られた。初の五輪出場の小関選手は日本時間の10日に得意の200メートル平泳ぎの予選、準決勝に臨み、同11日の決勝でメダルを目指す。
100メートル平泳ぎ決勝で小関選手は、50メートルを28秒台の6位で折り返し、後半粘ったものの、順位を上げられずゴールした。レース後、テレビのインタビューに「あくまでも目標は200メートル。気持ちは切り替えられている。この結果に悔いはない。100メートルも自己ベストが出て調子がいいのが分かっているので、しっかり自信を持って頑張っていきたい」と答え、本命の2000メートル平泳ぎに向け意欲を見せていた。
小関選手は7日の100メートル平泳ぎ予選で、引退した北島康介氏が持つ日本記録に0秒01と迫る58秒91の快記録をたたき出し、準決勝も59秒23と59秒台前半の泳ぎを見せ全体の4位のタイムで決勝に進んだ。
小関選手へ大声援
250人パブリックビューイング
100メートル決勝の小関選手を応援するパブリックビューイングが8日午前、同市の東京第一ホテル鶴岡で行われ、市民ら約250人が大声援。レースは6位入賞とメダルにはあと一歩届かなかったが、“本命”の200メートルに向けて期待を高めた。
この日は午前10時すぎから、水泳教室に通う児童生徒や出身校の羽黒高校の生徒もバス2台で応援に。そろいの手拭いと、「必勝」の文字が入った赤いうちわを手に決勝レースを待った。
同10時50分すぎ、入場した小関選手が大画面に映し出されると会場は大盛況。スタートと同時に、「小関、バンバンバン」とうちわをたたいて声援を送り、6位入賞に拍手が湧いた。
リオ五輪・小関選手を支援する会の白井宗雄事務局長は「レースの前半がちょっと硬かった。緊張したのかな。(インタビューで)本人も気持ちを切り替えたようだし、200メートルに期待したい」、母校の羽黒高校の牧静雄校長(58)は「残念。本命の200メートルでは念願のメダルを。十分期待できる」と話し、小関選手の高校時代を知るスパール指導員の飯塚友子さん(30)は「高校生の時から背が高くダイナミックな泳ぎだった。200メートルでは頑張ってほしい」。
会場で声援を送っていた、双子の姉妹で水泳教室に通う京田小5年の大川英亜瑠(えある)さん(11)は「6位で悔しいと思うけれど、予選で自己ベストを出せたのがすごい」、かつての“鶴岡スイミング”に通い、羽黒高出身という浜松市在住で鶴岡の実家に帰省中の本間紀昭さん(50)は家族4人で応援。「子どもたちにも見せたいと思って帰省に合わせて来た。(水泳が盛んで水泳教室は)名門、名門と言われながらオリンピック選手が出てこなかった鶴岡からやっと出た選手。楽しく応援したい」と話していた。
2016年(平成28年) 8月9日(火)付紙面より
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第98回全国高校野球選手権大会(阪神甲子園球場)は大会2日目の8日、第1試合に山形県代表の鶴岡東(2年連続5回目)が登場し、いなべ総合(三重県代表、6年ぶり2回目)と対戦。鶴岡東は2回に連続長打などで2点を先制したものの、中盤に逆転を許し3―5で敗れ1回戦で涙をのんだ。
鶴岡東は2回、先頭の伊賀松、続く岸の連続二塁打で先制。さらに2死一、二塁で太居の左前適時打で2点目を加えた。しかし、相手継投策に打線が勢いを失い、3回以降は散発4安打に抑えられた。最終回に粘りを見せ、1死満塁の好機をつくり四球押し出しで1点、さらに1打同点、長打で逆転のチャンスを迎えたが、あと1本が出なかった。
鶴岡東の先発の小林は中盤まで毎回先頭打者を出しながらも粘りの投球を見せた。しかし、3回に守備の乱れで1点を失い、5回にも失策を足掛かりに盗塁やヒットエンドランなど相手打線に機動力を発揮されるなど、攻守のリズムに乗り切れなかった。