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2017年(平成29年) 7月2日(日)付紙面より

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廃シートベルトで魚介の“楽園”

 海洋生物の観察・保全活動を展開しているNPO法人「みなと研究会」(酒田市、守屋元志代表理事)は、廃車のシートベルトを海藻に見立て、魚介類の“楽園”となる「人工藻場」を製作し30日、酒田市の酒田北港内の通称・水路に設置した。山形県自動車販売店リサイクルセンター(山形市、遠藤榮次郎社長)と共に取り組んでいるもので、守屋代表理事は「多くの魚介類が水路に集まり、増殖につながれば」と話している。

 ハタハタ増殖研究の一環として同法人は2005年から毎冬、卵を産み付けるための産卵床を12月上旬から2月下旬まで水路に設置しており、これまでの調査では、砂地のため海藻がほとんどない水路でのふ化率向上にかなりの効果があるという。昨季は産卵床の一部に、切り裂いてより海藻状にしたシートベルトを活用した。

 日本郵便「年賀寄付金配分事業」の助成を受けて製作・設置した今回の人工藻場は、ハタハタだけでなく、アジなどの小魚、アオリイカ、ムラサキウニといった水路に生息する全ての魚介類が対象。リサイクルセンターから譲り受けたシートベルト約200本を1・5メートルほどに切りそろえ、ブイを付けた10メートルのひも2本に縫い付けた。

 この日の設置作業には会員6人が参加し、シートベルトが海中を漂うよう土のうとともに沈めた。その後、守屋代表理事が潜水調査を行い早速、アジなどが周囲を泳ぐ様子が観察されたという。守屋代表理事は「シートベルトを活用したのはリサイクル活動の一環。海藻類がほとんどない、この水路一帯が魚介類の楽園になれば」と話し今後は月2回程度、潜水調査を継続するという。

シートベルトで作った人工藻場を設置するみなと研究会のメンバーたち
シートベルトで作った人工藻場を設置するみなと研究会のメンバーたち



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