2019年(平成31年) 1月27日(日)付紙面より
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鶴岡市の県立加茂水産高校(石澤惣栄校長、生徒114人)の課題研究発表会が24日、同校体育館で開かれた。3年生が本年度取り組んできた計11テーマの学習成果をポスター発表した。
この日は全校生徒をはじめ、来賓や保護者、地域住民など合わせて約150人が参加。2―6人のグループで取り組んできた「だだちゃ豆残渣(さ)を用いたムラサキウニの飼育」「マナマコの種苗生産」「ベニズワイガニの有効活用」「庄内浜で漁獲される未利用、低利用資源の活用」といったテーマの課題研究成果をポスター発表。3年生の課題研究のほか、同校2年生や鶴岡南高による研究発表も併せて行われた。
このうち、海洋資源科のアクアライフ系の生徒による「だだちゃ豆残渣を用いたムラサキウニの飼育」では、磯焼けを引き起こす食害対象種のムラサキウニについて、廃棄キャベツを餌とした養殖と食用化を目指した神奈川県水産技術センターの先行研究を踏まえて、だだちゃ豆の皮が餌になり得るのかを研究。ムラサキウニの消化管にある分解酵素の機能を調べたり、給餌養殖実験に取り組んだ。「だだちゃ豆を餌として使用できることが分かった。生殖巣が肥大化する産卵期に合わせた給餌やウニの官能検査が今後の課題」などとまとめていた。