2020年(令和2年) 8月8日(土)付紙面より
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甲子園高校野球交流試合に出場する鶴岡東高の壮行式が6日、同校体育館で行われた。昨夏に続く“2年連続”の甲子園出場だが、コロナ禍のために今年は16日の日本航空石川戦に勝っても負けても1試合限りとなった。
吹奏楽・チアリーダーも帯同できない原則無観客試合。齋藤哲校長は高体連など全国大会が軒並み中止になったことを挙げ「他の部の3年生部員は入学以来の集大成の場がなくなった現状がある。そうした人たちのことも胸に刻んで頑張ってほしい」と励まし、部員たちは神妙に耳を傾けた。
吹奏楽部は本来、センバツ開会式の行進曲に選ばれていた「パプリカ」を入場時に演奏、はなむけにした。また19人いるチアダンス部は同校のオリジナル行進曲「東風(こち)」の演奏に合わせ、野球部にエールのパフォーマンスを繰り広げた。
全校638人で手掛けた勝利を祈った千羽鶴と公式球を贈られた鈴木喬主将は「コロナウイルス、大雨被害など暗い話題が続いていますが、自分たちのプレーで少しでも明るくできるように頑張りたい」と力強く決意。同部は9日から宮城県石巻市で行われる東北大会に出場。その後試合前日15日、空路庄内空港から甲子園に向け出発する。
吹奏楽部・大川優菜部長(3年) 甲子園に応援で行けないのは本当に残念。壮行式で精いっぱい演奏しましたが、残念さはぬぐえません。(今年度は吹奏楽コンクールが中止に)
チアダンス部・加藤千絢部長(3年) 部員がそれぞれテレビの前で応援しています。甲子園勝利願っています。(8日に3年生部員の“お疲れさま会”が校内で行われる)
2020年(令和2年) 8月8日(土)付紙面より
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酒田市の酒田東高校(五十嵐文彦校長、生徒556人)で5日、オンラインツールを利用し課題研究を英語でプレゼンテーションする「Online Presentation in English」が開かれた。3年生が「探究型学習」の一環で昨春から調査・研究してきた成果をオンラインを通して広く発表した。
同校は2018年度、自ら見つけた課題を主体的・協働的に解決する「探究型学習」に重点を置く「探究科」を開設。課題研究はこれを見据えて14年度から導入し、総合学習の時間に数人ずつのグループに分かれ、人文や自然、社会などさまざまな分野の調査研究に取り組んでいる。
探究科1期生となる3年生は2年生だった今年2月、それまでに調査・研究してきた成果をポスターやステージで発表。今回はその成果を英語でまとめ直すことで、あらためて情報を整理し、本質をとらえ直すことで内容を多様な視点で振り返るのが目的。
この日は探究科で学ぶ3年生約80人が参加し、英語の表現力の向上に向け、英文でまとめ直した研究成果をオンラインでグループごとに発表。中には「音楽が身体へ与える影響」「ストレスを数値化する」といったユニークなものも。画面の「向こう側」では、山形大農学部(鶴岡市)や東北公益文科大(酒田市)、国際教養大(秋田市)の教員や留学生らが「ストレスは良いもの?それとも悪いもの?」などと質問、生徒たちと活発に英語で意見を交わしていた。