2021年(令和3年) 3月6日(土)付紙面より
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鶴岡准看護学院(福原晶子学院長)の卒業証書授与式(第61回)が4日、鶴岡市馬場町の同学院で行われた。2年制の教育課程を終えた16人(女性14、男性2)が卒業した。
福原学院長は「新型コロナウイルス感染拡大もあって、全国の看護に携わる人たちが不安に駆られている。そうした中でも、卒業後、常に学びの心を実践してほしい。また感謝の心を持ち続けてほしい」と式辞を述べた。卒業生答辞では工藤宮子さん(35)が「コロナの中の大変な時期でも実習を受け入れてくれた病院。どんな時も支えてくれた家族。たくさんの人に支えられて16人がそれぞれ誇りを持って歩んでいきます」と語っている途中、感極まって言葉に詰まるシーンも。「一番前の同じ卒業生が涙を流していて、もらい泣きしてしまった」と振り返っていたが、多くの人がもらい泣きした。それぐらい密度の濃い2年間だった。工藤さんは鶴岡市内の内科医院に就職する。
最後は1年生(18人)から花束をもらって笑顔で退場。皆勤賞をもらった小林空太(そらた)さん(20)は「患者にきちんと寄り添えるよう頑張ります」と誓っていた。同学院は今春の新入生が最後の入学生で、卒業後閉院される。