2021年(令和3年) 4月29日(木)付紙面より
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新型コロナウイルス感染者の急増を踏まえ、鶴岡市は28日、市内の全ての中学校の部活動と小学校のスポーツ少年団の活動について、29日から5月9日まで停止することを各学校に要請した。医療体制がひっ迫しているとして、鶴岡地区医師会(福原晶子会長)が市と市教育委員会に対し、感染拡大防止に向け学校の一斉休校などの措置を要請していることを踏まえた。市教委は、今後の感染拡大状況によっては全市一斉の臨時休校も検討するとしている。
中学校の部活動停止要請は、28日に開かれた市の対策本部会議で決まった。市によると、感染者急増を受け、27日に鶴岡地区医師会から市内の小中学校の一斉休校と部活動などの全面停止について打診があり、28日に正式に要請されたという。市教委は、現段階では感染経路不明者が少ないなどから一斉休校の措置は取らないものの、学校関係者に感染者が確認された場合は当該校を休校とし、濃厚接触者が判明した場合は当該の学年のみを臨時休業する対応を取る措置を継続することにした。市教委は保護者に対し、家庭内でも感染予防対策に努めるよう通知した。
一方、市内の各高校については、県教育委員会を通じて同期間の部活動停止を働き掛けている。
市によると、クラスター(感染者集団)が発生している鶴岡東高では約400人を対象としたPCR検査が行われ、28日にも検査が終了する見通し。