2021年(令和3年) 4月30日(金)付紙面より
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酒田市は28日、さかた海鮮市場駐車場(船場町二丁目)で来月19、20日に開催を予定していた酒田まつりを中止すると発表した。市内の保育施設でクラスター(感染者集団)が発生するなど主として若年層に新型コロナウイルスの感染が広がっていることを受け、酒田まつり実行委員会(実行委員長・弦巻伸酒田商工会議所会頭)の第2回会合で中止を決めた。
市と酒田商工会議所、酒田青年会議所、酒田観光物産協会などで組織する実行委は、市内の子どもたちから酒田まつりの歴史や雰囲気を感じてもらおうと、感染防止対策を徹底した上で、立て山鉾(やまぼこ)や山車の展示、露店の出店を中心に規模を縮小して実施することを予定していた。
今月に入り保育施設でクラスターが発生した他、感染が確認された生徒が通う中・高校が臨時休校するなど、その対象としていた若年層で感染者が急増。23日には丸山至市長、鈴木和仁市教育長、佐藤顕酒田地区医師会十全堂会長ら5人が連名で「感染拡大阻止徹底のための共同宣言」を発出するほど「危機的な状況」(実行委事務局)であることを踏まえ、中止の判断をした。
1609年から一度も欠かすことなく410年余にわたって続けられている山王祭神事として、上・下両日枝神社の神事、上・下両神(と)宿(や)の開設、渡御行列は、感染防止対策を施し例年通り実施することにした。今年の神宿は、上が浜町二丁目自治会館(相生町二丁目)、下が厳島神社(日吉町一丁目)。