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2021年(令和3年) 5月5日(水)付紙面より

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共に生きる まちづくり推進 酒田市試みスタート 「心のバリアフリー」加盟店登録募る

 酒田市は、市内店舗を対象に障がいのある人が安心してサービスを利用できるよう「心のバリアフリー」の気持ちで応対し、可能な範囲での手伝いや配慮を積極的に行う「心のバリアフリー加盟店登録制度」を開始し現在、広く加盟店を募っている。

 東京2020五輪・パラリンピックで、ニュージーランドトライアスロンチームのホストタウンに登録されている同市は2019年、大会を契機として「心のバリアフリー」「ユニバーサルデザインの街づくり」に取り組む「共生社会ホストタウン」にも認定。昨年4月には障がいの有無にかかわらず互いに個性を尊重しながら、共に自分らしく暮らせる街づくりを目指す「障がいのある人もない人も共に生きるまちづくり条例」を制定した。

 制定以来、特に車椅子で走行できる道路、利用できる多目的トイレや飲食店の場所といった情報をシェアし合う「バリアフリーマップ」を製作した他、昨年12月には「『心のバリアフリー』を学ぼう」と題したオンライン講座を開催、東京大大学院教育学研究科バリアフリー教育開発研究センター特任研究員の中村奈津枝さん(ダイバーシティ&インクルージョン研究)が障がいの有無を社会全体の問題と捉え、「社会モデル化」することの必要性を指摘。また、目や耳が不自由な人でも観光施設の説明を理解できるよう、各施設に設置したQRコードをスマートフォン・タブレットなどで読み取ることによって音声ガイド・テキストを利用できるサービスも行っている。

 今回の登録制度は、障がいのある人を特別視することなく、誰もが気持ちよく買い物や飲食ができるよう、「心のバリアフリー」を理解した事業者による店舗を増やす試みとしてスタート。市福祉課が中心となって製作した、障がいに対する基礎的理解などを記載したマニュアル「心のバリアフリーハンドブック」で理解を深め、趣旨に賛同し協力できる店舗を加盟店として登録、店頭などにオリジナルステッカーを掲示するとともに、手を差し伸べることができる従業員らから着けてもらう「心のバリアフリー缶バッジ」を準備した。

 加盟店は市ホームページ(HP)で紹介しており現在、12店が登録済み。「障がいのある生徒の実習・職場体験受け入れ可」(木川屋商店)、「酒田飽海の無料送迎」(フミヤ)、「積極的な声掛けとしっかりした手伝い」(月のホテル)、「防滑シートを張っている。手話も対応可」(書の庵)、「通路幅の確保」(仮設機材工業、酒田夢の倶楽)など各店舗が行う支援内容は多岐にわたっている。

 登録は、市HPからダウンロードできる「登録申請書兼台帳」に必要事項を記載し提出。HP上で読むことができるハンドブックで理解を深めると、掲示用ステッカーと缶バッジを贈る。登録に関する問い合わせなどは市福祉課障がい福祉係=電0234(26)5733=へ。

心のバリアフリー加盟店を示すステッカー(左)と手を差し伸べることができる従業員らが着ける缶バッジ
心のバリアフリー加盟店を示すステッカー(左)と手を差し伸べることができる従業員らが着ける缶バッジ



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