2021年(令和3年) 5月11日(火)付紙面より
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羽黒山中の祓川(はらいがわ)に架かる「羽黒山御神橋(ごしんきょう)」で8日、清祓(きよはらい)式が行われた。43年ぶりに橋を全面改修したもので、地元・手向地区の氏子や改修に携わった大工らが渡り初めをし、完成を祝った。
「羽黒山御神橋」は長さ22メートル、幅4・4メートル。1978(昭和53)年に改修されて以来、老朽化が目立つようになったため出羽三山神社が手向地区の大工に依頼した。橋の材質は、すべて羽黒山のスギ。強度を保っている橋げたを残すだけで、床板や高欄(こうらん)と呼ばれる両端の手すり部分をすべて取り替えた。改修は昨年7月から始まり、スギ材の加工や防風処理などの作業を含めると、完成まで約5カ月間を要する大掛かりなものだったという。12年に1度の丑歳(うしどし)御縁年のこの春、晴れて清祓式を迎えた。
この日は氏子や大工、神社の神職など関係者合わせて約30人が参列。神事を行った後、参列者全員で渡り初めをした。
参列者は「高欄の朱色が鮮やか。祓川と新緑を合わせた全体の景観がとても美しい」と話していた。