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2021年(令和3年) 5月18日(火)付紙面より

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《ひと》世界水準の高等教育機関へ

鶴岡工業高等専門学校長 森 政之(もり まさゆき)さん

 「鶴岡高専を、世界最高水準の理系の高等教育機関に」を目標に掲げる。文部科学省大臣官房文教施設企画・防災部施設企画課長から4月1日付で、第11代校長に就任した。「実践的な技術者を送り出すのが高専の役割。卒業生が世界水準で活躍できるかという意味で、目標は実現可能」と見る。

 「変化の激しい時代、自分の専門性を認識しつつ、それとは異なる分野にも柔軟に対応していく能力が必要になる」。そうした「たくましいエンジニア」を育成するには「基礎力が大事で、その柱にプログラミングと英語力を据えたい」とする。

 英語力については、自らユネスコの仕事で2年間、パリにいた経験などから「世界で活躍できるほか、日本にいても最先端の情報を入手できるメリットもある」。また、「外国人と対等に渡り合うには歴史や文化など教養も必要。リベラルアーツ(多様な知を学ぶ教育)も大切にしたい」と考える。

 目標実現に向けた資源については「前任の高橋幸司先生らの尽力で、鶴岡高専の教職員の研究力は全国52高専の中で屈指。学生のレベルも高く、伸び代は青天井」と見る。自身も「より良い学習空間づくり」をテーマに研究を続けており、「学生と教職員がお互いに学び高め合うため、テーマ別の勉強会を始めた。開放的な大空間でお互いを刺激し合う学習空間づくりも検討する」という。

 庄内の印象は「城下町などの歴史や内陸とは異なる個性に、慶應大を核に全国から起業家が集まる新しい流れもある。多様な人たちが一緒に未来を切り開こうという機運を感じる」という。地域との関わりでは「企業や自治体とも連携し、より良い教育に生かすとともに、地域活性化にも貢献したい」と抱負を語った。

 愛知県高浜市生まれ。名古屋工業大建築学科を卒業し、同県岡崎市役所を経て1991年、旧文部省に入省。ユネスコのアソシエート・エキスパート、名古屋工業大助教授、文化庁文化財保護調整室長、東京大施設部長兼資材管理部長などを歴任。趣味は「データ分析とギター。おやじバンドでレッドツェペリンなどを演奏する」。好きな言葉は「人事を尽くして天命を待つ。自由という言葉も好き。自由に行動するには責任も必要」。好きな作家は松本清張や北方謙三。東京都内の自宅に妻を残し、鶴岡市に単身赴任。子どもは長女、長男、次女の3人、孫(長女の子)も2人。57歳。

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