2021年(令和3年) 6月6日(日)付紙面より
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65歳以上の高齢者への新型コロナウイルスワクチン接種が進む中、鶴岡市は4日、市内の60―64歳の約8700人を対象に7月上旬にも接種券を発送する方針を示した。早ければ7月11日ごろからの予約が想定されるという。59歳以下の市民へも7月下旬ごろをめどに接種券の発送を開始する方針も明らかにした。
同日の定例記者会見で市が説明した。60―64歳には基礎疾患のある人も含め一斉に接種券を発送する。市は65歳以上の集団接種の日程を8月10日まで組んでいるが、政府の「7月末までに2回接種完了」の方針を受け、希望に応じて7月中に医療機関での個別接種へ振り替えられるように調整。その上で、集団、個別で空きがある所から60―64歳の予約を受け付ける考え。接種券の発送時に具体的な予約方法を周知する。
59歳以下の市民への接種券発送は、約4万5600人の高齢者へ一斉に発送した際、予約が混乱したため、集団か個別かといった接種方法と併せ、年齢を区分して順次接種券を発送するかどうかなど、接種に向けた詳細な枠組みを鶴岡地区医師会などと今後詰めていく。
一方、市内の高齢者のうち3日現在の接種予約者は約3万8400人、予約率84・3%になった。このうち同日までに1回目の接種を終えたのは約1万600人となっている。インターネットの利用に不慣れなどの理由で予約がまだできていない高齢者を対象に、今月12日から22日にかけて期限を定めた上で、市役所の本庁舎と各地域庁舎に相談窓口を開設し、職員が予約手続きをサポートする。