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2021年(令和3年) 6月10日(木)付紙面より

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科学技術発展へ小中学生育成 庄内と秋田南部対象「ジュニアドクター鳥海塾」開講へ

 科学技術の発展をけん引する人材育成に向け、酒田市の東北公益文科大学(神田直弥学長)は8月、庄内地方、秋田県南部地域の小中学生を対象にした教育プログラム「ジュニアドクター鳥海塾」を開講する。来年3月まで全20講にわたり公益大メディア情報コースの教員らの指導で、地域課題を探った上で、情報技術を活用した解決法などに理解を深める。受講は無料。公益大によると、今後、受講生を募集するという。

 科学技術イノベーションをけん引する傑出した人材の育成に向け、意欲があり、能力の高い小中学生を発掘し、その能力を伸ばすことを目的にした、科学技術振興機構(JST)の支援制度「ジュニアドクター育成塾」に、公益大が応募した「鳥海山の頂から世界をめざせ!地域の未来を情報技術で切り拓(ひら)くジュニアドクター育成塾(科目名・ジュニアドクター鳥海塾)」が選定されたことを受けての開講。育成塾には本年度、全国各地から9件の応募があり、公益大を含む3件が選ばれた。支援期間は5カ年で年間1000万円の助成を受ける。

 「鳥海塾」は、「地域の人・自然・社会・歴史的財産の価値を見いだし、新しい情報技術との橋渡しのできる人材」を育成像に掲げており、まずは情報技術やコンピューターを使いこなすため、広瀬雄二教授(情報処理)の指導でプログラミングの基礎知識を身に付ける。その後、公益大メディア情報コースの教員らによる講義で、情報技術や心理学、観光、宇宙など幅広い分野への関心を高めていく。

 対面もあるが、基本的には週末を使ったオンライン形式で行う。対象は庄内地域、秋田南部の小学5―中学3年で、受講生は1期当たり40人程度を想定している。参加回数や習熟度に応じ山形、秋田県境にそびえる鳥海山の「標高」をポイントとして付与。庄内側は「大平登山口」、秋田側は「鉾立」から入山し、最終目標を頂上(2236メートル)に設定、「6合目」まで達した受講生のうち10人は2年目も継続、専門演習(ゼミ)形式の講義などで、より高みを目指す。

 プログラムは、地元の高等教育機関との連携も視野に入れ、神田学長は「小中学生の意欲、やる気を大切にしたい。地域の大学として人材育成に貢献する」、広瀬教授は「『出るくいを伸ばす』という考え。小さく出たくいを見逃さずに伸ばしてあげたい。無限の好奇心・興味を切り開いてもらえたら」と話した。



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