2022年(令和4年) 4月2日(土)付紙面より
ツイート
21世紀の幕開けとともに2001年4月に開学した公益大。18歳人口が開学当初と比べて全国的に激減する中、本年度の255人は、初年度の282人、19年度の271人、20年度の258人に次いで過去4番目の多さ。本県、東北地方はもとより、首都圏、新潟県など甲信越地方、兵庫県といった近畿地方、九州地方と全国各地から集まる1000人もの若者がここ庄内の地で学びを深める。
13年度の「地(知)の拠点整備(COC)事業」を皮切りに、大学教育再生戦略推進費「大学教育再生加速プログラム」、私立大学研究ブランディング事業と相次いで文部科学省の採択を受けるなど、「魅力ある大学づくり」に向けて新田嘉一理事長と共に、町田睿第3代学長(故人)、前学長の吉村昇公益大学事顧問、神田学長らが推し進めている「大学改革」の成果が確実に表れている。
6年連続の定員超えに新田理事長は「地方の私立単科大としては奇跡だ。全国的な評価の高まりは、特色ある取り組み、面倒見の良さが広く知れ渡っているということ。その一方、半分は地元からの入学者。地域の人材育成という観点でみると良いこと」と話した。
東北公益文科大学(酒田市、神田直弥学長)の2022年度学部入学者が255人(編入10人含む)になったことが1日、公益大への取材で分かった。全国的に18歳人口が減少し地方にある私立大学では定員割れが相次ぐ中、6年連続で定員(235人)を超え、3年連続で収容定員=960人(編入含む)=の充足率が100%を突破した。入学式は9日(土)、公益大公益ホールで行われる。