2022年(令和4年) 12月11日(日)付紙面より
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鶴岡市の東栄小学校(粕谷温子校長、児童65人)で9日、伝統の「獅子踊り引き継ぎ発表会」が行われ、6年生から4―5年生へと獅子頭が引き継がれた。
同校では学区内の添川、東堀越の両地区に伝わる伝統芸能・獅子踊りを1992年度から学校教育活動に取り入れている。獅子頭や太鼓のリズムに違いはあるが、両地区とも一人立ちの獅子で、太鼓を打ちながら勇壮に踊るのが特徴。児童は二手に分かれ、1―2年生は竹をばちでたたいてリズムを学び、3年生で太鼓、4年生で踊りの一部を習い、5―6年生で太鼓と踊りのフルバージョンを習得している。今年も8人の6年生が中心となり、地区住民から指導を受けてきた。
引き継ぎ式には、保護者や指導者らが同校を訪問。初めに、獅子頭や藍色のはかまを身に着けた6年生が両地区の踊りをそれぞれに披露。続いて行われた引き継ぎでは、6年生が「堂々と踊って」など応援の言葉を掛けながら4―5年生の頭に獅子頭をかぶせた。その後、1―5年生が舞を披露し、伝統を受け継ぐ決意を新たにした。
添川の頭(かしら)(リーダー)の上林美桜(みお)さん(6年)は「声を大きく出して堂々と踊れた。下学年は大きな声を出し、足を振って自信を持って踊ってほしい」、東堀越の頭の冨樫眞凪人(まなと)君(同)は「1年から6年までの経験を込めて踊り、すべてを出し切った。諦めずに学んで獅子踊りの伝統を受け継いでほしい」と話していた。