2022年(令和4年) 12月14日(水)付紙面より
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酒田市の南平田小学校(松本茂章校長)の4年生32人が12日、自分たちで育てた地域特産の「平田赤ねぎ」を市役所で販売し、そのおいしさをアピール。多くの市民らが訪れ、用意した約400袋を1時間ほどで売り切った。
同校では2006年から毎年、外部講師として山形大農学部認定「やまがた在来作物マイスター」の農業、冨樫文雄さん(81)=同市砂越=を招き、平田赤ねぎ栽培に挑戦している。総合学習を活用し今季は5月下旬に学校脇の畑約3アールに種まき。冨樫さんの指導を受けながら水、給食の残菜を用いた肥料をやるなどして大切に育て、先月30日に収穫した。「今季は天候に左右されることがなかったため出来は上々。収量も確保し、おいしいものができた」(冨樫さん)という。
より多くの人に「平田赤ねぎ」のおいしさを知ってもらおうと、18年から児童自ら売り子になって市役所内で販売している。この日は4年生が午前10時半から市役所1階フリースペースで、赤ネギを3本ずつ袋に入れたものを1袋100円で販売。自ら制作したポップを掲げながら、「多くの栄養素が入っていますよ」「とてもおいしいですよ」などと呼び込み。購入者には自作の赤ネギパンフレットをプレゼントした。成沢愛美さん(9)は「栽培するのは大変だったけど、大勢の人から買ってもらい、うれしい」と話した。