2022年(令和4年) 12月16日(金)付紙面より
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盲導犬育成事業への支援に取り組んでいる鶴岡ガス(鶴岡市鳥居町、笹原泰社長)へ15日、日本盲導犬協会(井上幸彦理事長)から感謝状が贈られた。同日、同社で贈呈式が行われ、同協会仙台訓練センターの担当職員が笹原社長に感謝状を手渡した。
鶴岡ガスは2015年から毎年、同社が開催している「ガス展」で、日本盲導犬協会の協力を得て盲導犬との触れ合いなどができる催しを実施。盲導犬の育成と視覚障害者の生活向上に役立ててもらおうと、ガス展の売り上げの一部を同協会へ寄付してきた。コロナ禍でガス展が休止となった2020年以降はガス器具の売り上げの一部を寄付金に充てている。今年で寄付累計額が200万円となったことから、同協会は感謝状を贈ることとした。
この日、同協会広報・コミュニケーション部普及推進担当の黒田匠さんが、仙台訓練センターに所属する盲導犬のバジル(雌5歳、ラブラドルレトリバー)と共に鶴岡ガスを訪問し、井上理事長の署名入りの感謝状を笹原社長へ手渡した。
黒田さんは「盲導犬育成費用の約90%が募金や寄付によるもの。皆さんの支援に助けられている」と述べるとともに、「山形県にいる盲導犬6頭はいずれも内陸で利用されており、庄内地域にはいない状況。行政や民間企業を含む地域の方々の協力を得て周知活動に取り組みたい」と話した。
これを受けて笹原社長は「継続することに意義がある。今後も協会の活動を支援していきたい」と話した。その後、同社の受付カウンター付近で社員や来客がバジルと触れ合った。