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2023年(令和5年) 11月12日(日)付紙面より

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アフリカとの文化の違いに理解 泉小児童と山大農学部の留学生が交流 じゃんけん・質問コーナー・歌や踊り

 山形大農学部(村山秀樹学部長)のアフリカからの留学生を招いた交流会が10日、酒田市の泉小学校(齋藤太校長、児童289人)で開かれ、3年生と留学生たちが質問コーナーや歌を通して互いの国の文化などに触れた。

 同校では来年1―2月ごろにインターネットを通じて「アフリカ・ギニアの小学生」と交流するのを前に、ジャンベ(アフリカ太鼓)の世界的演奏者ソロ・ケイタさんを招くなど学習を深めている。留学生との交流会もそうした学びの一環として行った。

 この日は同大で学ぶ27―42歳のエチオピア、モザンビーク、ルワンダ、ケニア、セネガル、ナイジェリア出身の留学生男女計9人が同校を訪れ、3年生41人とじゃんけんで勝ったらサインをもらえるゲームや質問コーナーのほか、一緒に歌や踊りを楽しむなど交流。

 このうち、質問コーナーでは代表児童の「どうして山大を選んだのですか」「日本に来る前のイメージは」「日本に来て大変だったことは」などの質問に対し、留学生たちは「米の生産に興味があったので、産地として有名な山形に来た。大学では品質管理や土壌について勉強している」「日本人はみんな空手をしていると思っていた。食とアニメ文化の国」「言葉の壁に苦労した。日本語の勉強は大変だが、日本人の友達ができたことは喜び。日本人は伝統を大切に受け継いでいる人々で尊敬する」などと優しく応対。また「山形に来ておいしかったものは」との問いには、笑顔でみそ汁や芋煮、だだちゃ豆などを挙げていた。

 参加した太田菜絆(なずな)さん(8)は「最初は恥ずかしかったけれど、笑顔で丁寧に答えてくれて優しい人だと思った」、山大大学院農学研究科1年のアブバカール・アブドゥルカディル・ジェラニさん(33)は「お互いに違う文化を感じるとても良い機会になったと思う」とそれぞれ話していた。

アフリカからの山大留学生と交流する泉小児童
アフリカからの山大留学生と交流する泉小児童



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