2023年(令和5年) 12月7日(木)付紙面より
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鶴岡警察署(塚本高弘署長)は5日、認知症の女性を保護した鶴岡市長沼、医療事務員、大沼沙織さん(38)に感謝状を贈った。
大沼さんは先月8日午後7時ごろ、車で帰宅途中に三川町土口の県道で道端にたたずんでいた高齢女性を不思議に思い、声をかけたところ「家が分からなくなった」と言ったことから車に乗せて保護した。自宅の電話番号を聞いて家族に連絡、無事に引き渡した。
女性(70代)は、この日の昼過ぎに自宅を出たまま行方が分からなくなり家族が捜索願を出していた。見つけた当時は寒く、長時間歩いた疲れでふらついていたが、大沼さんの適切な対応で救われた。
大沼さんは「暗くて交通事故に遭ったら大変と思いUターンして声をかけてみた。心配していた家族を安心させることができて良かった」と話した。塚本署長は「捜索を続けていたが、なかなか見つけることができなかった。大沼さんの対応には本当に感謝したい」とお礼の言葉を述べた。