2024年(令和6年) 2月21日(水)付紙面より
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鶴岡市が整備する市立荘内看護専門学校移転新築工事の安全祈願祭が20日、現校舎(馬場町)近くの旧鶴岡税務署跡地(泉町)の建設用地で行われた。1学年定員は現行より10人増の30人とし、修業年限は今と同じ3年課程。2025年4月の開校を予定する。
新校舎は、国の鶴岡第2地方合同庁舎整備に伴う土地交換で市有地となった旧鶴岡税務署跡地に建設する。敷地面積は2829平方メートル。校舎は鉄筋コンクリート造り一部鉄骨造り3階建て、延べ床面積は2679平方メートルとなり、平屋建ての現校舎の約2・5倍に広がる。
1階に職員室、会議室、演習室、同窓会室など、2階に普通教室や多目的室、図書室、講堂、3階に基礎看護や地域・在宅看護、母性・小児看護の各実習室、実際の病室と同様の備えをして実践的学習ができるシミュレーション室などを配置する。内装材には地元産木材を可能な限り使用する。屋根には太陽光パネルを設置し、蓄電池も導入して省エネルギーと災害に対応する。
設計・監理を三上建築事務所・石川設計事務所建築関連業務共同企業体(JV)、建築を鶴岡建設・マルゴ・佐藤組特定建設工事JV、電気設備をアベ・大同特定建設工事JV、機械設備を荘和・日栄特定建設工事JVが担う。新校舎建設の工事費は約14億円。
安全祈願祭には市と市立荘内病院、県庄内保健所、鶴岡地区の医療関係者、地元自治組織、工事関係者ら約50人が出席。神事を行い、皆川治市長、尾形昌彦市議会議長、市の八木実病院事業管理者が鍬(くわ)入れした。発注者あいさつで皆川市長は「看護人材確保のためにも地域にとって重要な事業となる。しっかりと学生を集め、良い人材を育成していきたい」と述べた。