2024年(令和6年) 2月29日(木)付紙面より
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若者の地元定着促進に向け高校生を対象にした「ジョブナビin酒田2024」が27日、酒田市の酒田光陵高校(藤田雅彦校長)で開かれ、企業担当者が求められる人材や能力について解説した。
人口減少、少子高齢化をはじめ地方を取り巻く環境が厳しさを増す中、この地の将来を担う高校生の地元定着を促進しようと、酒田商工会議所と酒田地区雇用対策協議会、市などが実行委員会(実行委員長・加藤聡酒田商議所会頭)を組織し、2021年から開催している。今回で3回目。
この日は同校2年生と遊佐高1、2年生計約160人が参加。▽製造業▽電気・建設・科学▽販売・サービス・金融▽介護・病院―のジャンルで庄内一円から40事業所が各教室に分かれて、仕事内容や業界の状況、求められる人物像などについて解説した。
各企業の担当者は「営業というと難しく考える人もいるが、お客さまの困り事を聞く仕事」「コミュニケーション能力が一番大事。気の合う人だけでなく、合わない人や年齢の違う人とも仕事を進めなくてはならない。話を聞く力が求められる」「興味のある業界のことは十分調べて。なぜそうしたいのかなど問題意識を持ってほしい」などとアドバイスしていた。
参加した富樫佳華さん(17)=遊佐高2年=は「企業側の説明をしっかり聞くことができ、安心できた。お菓子業界に興味があるのでチャレンジしていきたい」と話していた。