2024年(令和6年) 2月29日(木)付紙面より
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酒田市議会(佐藤猛議長)で27日、「議場演奏会」が開かれ、山形交響楽団の弦楽四重奏が優しく温かなサウンドで市民らを楽しませた。
同市で建設資材販売、風力発電事業などを手掛ける加藤総業(加藤聡社長)が「やまぎんSDGs私募債」を活用した寄付を受けて同楽団が実施。市議会を身近に感じてもらうため議場での演奏を企画した。同市議会での議場演奏会は初めて。
この日は事前に公募した市民ら約100人と市議会議員、関係者ら計約150人が参加。同楽団の犬伏亜里さん、堀越瑞生さん(バイオリン)、成田寛さん(ビオラ)、渡邊研多郎さん(チェロ)の4人がクラシックや同市に関係する曲など6曲を披露した。
演奏会は「酒田甚句」で幕開け。モーツァルト作曲の「弦楽四重奏曲第17番『狩り』」、シベリウス作曲「アンダンテ・フェスティーヴォ」などのほか、フィナーレでは同市出身の歌手・岸洋子さんの「夜明けの歌」が普段は厳粛な議場に響き渡り、会場に詰め掛けた市民らから大きな拍手が送られていた。
参加した佐藤恵理子さん(40)は「生の弦楽器の音色はとてもすてきで、うっとりした。また演奏会を開いてもらいたい」と話していた。