2024年(令和6年) 2月29日(木)付紙面より
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酒田市の光ケ丘プールと国体記念体育館の命名権(ネーミングライツ)パートナー締結式が27日、酒田市役所でそれぞれ行われ、矢口明子市長が、建設資材販売、風力発電事業などを手掛ける加藤総業(酒田市)の加藤聡社長、総合エネルギー開発大手・INPEX(インペックス、東京都、上田隆之社長)の川野憲二副社長と契約書を取り交わした。今年4月1日から光ケ丘プールは「加藤総業光ケ丘プール」、国体記念体育館は「INPEX酒田アリーナ」が愛称となる。
同市では、日本水泳連盟公認の屋内温水プール、50メートル屋外プールを備える光ケ丘プール、大規模改修が進む国体記念体育館、光ケ丘陸上競技場、八森パークゴルフ場など15施設と光ケ丘・飯森山両公園の計17施設のネーミングライツ事業を初導入。昨年12月18日―今年1月17日に販売し、1月29日のネーミングライツ選定委員会を経て決定された。
加藤総業は2009年から光ケ丘プールの指定管理者「加藤総業・酒田水泳連盟共同グループ」として施設の管理運営に携わっている縁からネーミングライツパートナーとなった。契約期間は2024年4月1日―29年3月31日。金額は年額200万円。
一方、INPEXは酒田天然ガス(同市東両羽町、有原敏昭社長)の筆頭株主として同市のエネルギーの安定供給に関わってきた。契約期間は24年4月1日―28年3月31日、金額は年額150万円。
締結式で加藤社長は「指定管理者となってちょうど15年が経過した。私たちが行かないで誰が行くのかという気持ちで応募した。今回のネーミングライツを期に施設の維持などに市と共に取り組みたい」、川野副社長は「酒田市がよりクリーンになるよう手伝いができればと応募した。インペックスの名前を少しでも市民の皆さんに覚えてもらえれば」とそれぞれあいさつ、矢口市長は「大変ありがたい。ネーミングライツ料は施設の備品購入や維持管理に使わせてもらい利用者のサービス向上につなげていきたい」と述べた。