2024年(令和6年) 4月30日(火)付紙面より
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酒田市升田の名瀑「玉簾(たますだれ)の滝」で27日夜、恒例の春のライトアップが始まり、幻想的な雰囲気が訪れた人々を魅了している。
玉簾の滝は落差約63メートル、幅約5メートルの県内で最も高さのある滝。弘法大師が命名したと伝えられ、かつては山岳信仰の修験場だったという。現在は同市を代表する観光スポットの一つとなっており、ライトアップは地元の升田自治会(村上雅晴会長)が毎年この時期とお盆に行っている。
滝前にある御嶽(みたけ)神社への参道にも青色LEDやライトが設置され、その道のりを幻想的に照らす。神社の横道から奥に進むと突然視界が開け、水しぶきでひんやりとした空気の中、降雨や雪代で水量を増した滝が煌々と浮かび、周囲の新緑とともに圧倒的な存在感を持って迫ってくる。27日夜は多くの行楽客が訪れ、滝つぼを眺めたり、写真を撮るなど思い思いに迫力満点の滝を楽しんでいた。
天童市から帰省で訪れたという相原結香さん(31)は「昨年よりしぶきが飛んできて、流れにも勢いを感じる。今度は日中の滝の姿も見てみたい」と。長男の成柊(せいしゅう)君(5)は「上から水が落ちてくるのがすごい迫力。涼しいし楽しい」と話した。
ライトアップは5月6日(月)まで行われ、時間は午後6時半から同9時まで。