2024年(令和6年) 5月12日(日)付紙面より
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鶴岡市の羽黒高校(加藤和司校長)の2年生がプレステージ・インターナショナル山形BPOパーク(酒田市)と連携して取り組む「デュアルシステム」(実践型学習)授業が9日、同校でスタートした。「アランマーレのホーム戦を盛り上げよう」をテーマに、来年2月末まで生徒たちがアイデアを出し合うとともに、企画創出やプレゼンテーションなどビジネススキルの取得を目指す。
デュアルシステムは学校と企業が一緒になって生徒を育成する教育プログラム。地元企業への就職促進、即戦力となる人材育成を図ろうと、同社が2018年から地元高校とタッグを組みプログラムを展開し、実践的なビジネス体験の場を提供している。
羽黒高との連携は昨年度から始まり、今年3月に鶴岡市小真木原総合体育館で行われた「Vカップ」では、同校の生徒がアランマーレ×羽黒高オリジナルTシャツの販売やホーム試合のMCなどでホームゲームを盛り上げた。
本年度は羽黒高キャリアデザインコースの2年生13人が選択式の探求授業「プロジェクトスタディ」でデュアルシステムに参加。初回のこの日はプレステージ・コアソリューション山形BPOパーク鶴岡ブランチ(鶴岡市錦町)アドミニマネージャーの宮守徳一さんが同校を訪れ、生徒たちに会社概要や事業を紹介した。
緊張をほぐすためのアイスブレイクでは、会話や筆談を禁止として制限時間内に誕生日の早い順で一列に並ぶゲームが行われた。生徒たちは指を使って誕生日の日にちを伝えるなど四苦八苦し、正確な順番とならない結果に。これについて宮守さんは「正しい情報を伝えること、確認作業の大切さを覚えてほしい」とビジネススキルの一端を説明した。
デュアルシステムの授業は毎週木曜日に行われ、年末予定の成果発表会まで生徒たちがアランマーレのホーム戦を盛り上げるためのさまざまなアイデアを創出するという。