2024年(令和6年) 5月17日(金)付紙面より
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「看護の日」(5月12日)と「看護週間」(同12―18日)にちなんだ「ふれあい看護体験」が14日、鶴岡市立荘内病院(鈴木聡院長)で行われた。参加した市内外の高校生が体に重りを取り付けるなどし、妊婦や高齢者の不便さを理解するとともに看護の心を学んだ。
市民と医療関係者が交流し、看護することや命について理解と関心を深めてもらおうと毎年実施している。今回は鶴岡市や酒田市のほか山形市、新庄市の高校生9人が参加した。
午前中は同病院のヘリポートや集中治療センターなど施設を見学した後、3階講堂で看護体験に挑戦した。血圧や血中酸素濃度の測り方を学ぶバイタルサイン測定や、赤ちゃんケア体験、高齢者や妊婦の体験が行われ、このうち高齢者体験では、肘や膝を動かしにくくするサポーターや視界を阻害するゴーグル、音が聞こえにくくなるヘッドホン、手首や足首に重りを取り付けて歩行。さらに階段の昇降も行った。
庄内農業高2年の竹川栞里さん(16)は「看護職に興味があり参加した。高齢者体験は想像以上に動きにくく、高齢者の体の不自由さを改めて理解した。今後、助けが必要な人がいたら進んで支えてあげたい」と話した。午後からは入院棟で実際に入院患者と触れ合い、看護業務を体験した。