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2024年(令和6年) 5月22日(水)付紙面より

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八幡地域の山菜用い 酒田南高食育調理コース生徒考案 春の酒南塩ラーメン好評 日向里かふぇ特別販売

 酒田市上黒川の日向コミュニティセンター内にあるコミュニティカフェ「日向里(にっこり)かふぇ」で18日昼、酒田南高校(齋藤法明校長)食育調理コースの生徒有志が同市八幡地域で採れた山菜などを用いて考案した「春の酒南塩ラーメン」を提供、店内は「おいしい」という声にあふれた。

 「日向里かふぇ」は2019年7月にオープン。地域住民と市、市とパートナーシップ協定を結ぶ「良品計画」(東京)の3者が連携し整備・運営、地域の交流・活性化拠点として、飲食を中心とした物品販売や、イベントを展開している。

 「『日向里かふぇ』でできること」をテーマにした、同校生徒を対象にしたワークショップで出されたアイデアを基に、「酒南日向里新メニュー開発プロジェクト」と銘打ち、同コースで学ぶ生徒有志が地元食材を使ったラーメンの開発・提供に取り組むことに。22年12月から同市などで人気ラーメン店を手掛ける「もっけだのフードサービス」社長で同校OBの齋藤晴紀さんが全面的に監修した「酒南塩ラーメン」を提供、地区民や行楽客から好評を得ている。

 生徒たちが考案した今回のラーメンは、八幡産「はえぬき」の米粉をブレンドした特製麺を用い、スープは鳥海山の伏流水を含む海水を煮詰めて製造した「さかたの塩」、庄内産「鯛干し」を使用。具材は孟宗竹から作ったメンマ、キクラゲなど可能な限り八幡産にこだわった。ワラビやミズなど旬を迎えた山菜で自らつくった「山形のだし」をトッピングしているのが特徴。

 今月11日に続き2回目の提供となったこの日は、食育調理コースの2、3年生約20人が参加し朝から下ごしらえ。午前11時から販売を開始し、1杯700円のラーメンが飛ぶように売れた。味わった人たちは「うまい」と太鼓判。生徒の一人、朱泳興(しゅえいしん)さん(17)=3年=は「初日は経験不足から提供が遅れてしまったが、今回は時間的にも余裕が出て大丈夫だった。経験することの大切さを思い知った。チームワークよく調理できたことがうれしい」と話した。


6月29日と7月13日 夏バージョンを販売

 同校によると、6月29日(土)、7月13日(土)の午前11時から、塩ラーメンというコンセプトは変えず、八幡地域で採れる旬の食材を用いた「夏の酒南塩ラーメン」の販売を行うという。

人気を博した「酒南塩ラーメン」。見た目も楽しく仕上がっている
人気を博した「酒南塩ラーメン」。見た目も楽しく仕上がっている

注文が殺到し、急ピッチで作業に当たる生徒たち=18日
注文が殺到し、急ピッチで作業に当たる生徒たち=18日



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