2024年(令和6年) 6月20日(木)付紙面より
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全国に先駆けた試みで注目されている遊佐町の第22期少年議会選挙の投票が18日締め切られ、町生涯学習センターで同日午後6時から開票された。3人が争った少年町長選は、酒田南高2年の佐藤楓さん(16)が当選。前期に引き続き少年議会の代表を務める。
同町少年議会は2003年にスタート。“有権者”は町内在住の中高生と町外から通う遊佐高生で、少年町長選と少年議員選に各1票を投じる。今期は町長選に3人、町議選(定数10)に19人が立候補。計22人は第20期の18人を上回り、過去最多となった。
生徒たちは6月10日から18日まで、各候補の抱負などが記された選挙公報などを参考に、遊佐中や遊佐高、同センターなどに設けられた、通常の選挙でも使う本物の投票箱に投票した。
開票は町教育課長が選挙長になって進行。黒い幕で覆ったテーブルに投票箱から取り出した投票用紙が広げられ、「開票事務従事者」の腕章を着けた町職員十数人が慎重に開票した。
午後7時過ぎに確定。有権者数は556人、投票数は両選挙とも471人で投票率は84・71%だった。激戦を反映し、町議選の最下位当選となる10番目に2人が同数で並び、規則通りくじ引きで当選者を決めた。同町少年議会の選挙では初めてのケースという。
2期連続で少年町長を務めることになった佐藤さんは「今までより多くの立候補があり、それだけたくさんの意見が出てくると思う。まとめるのは大変だろうが、それらの考えを町や少年議会に生かしたい」と抱負を語った。
少年町長、少年議員には20日に当選証書が付与され、引き続き役場議場で第1回少年議会が開かれる。