2024年(令和6年) 7月10日(水)付紙面より
ツイート
「おもてなし」の輪を広げようと酒田市が主催したガーデニング講習会が6日、同市のミライニ広場で開かれ、地元高校生たちがスタンディングフラワーバスケットの花の植え替えを体験的に学んだ。
この講習会は、街を花と緑で彩り、市を挙げ「おもてなし」の意識を醸成する狙いで、市が2018年から取り組んでいる。コロナ禍前までは広く市民を対象に中町モールで実施してきた。酒田駅前交流拠点施設「ミライニ」がグランドオープンした22年からは毎年、地元高校生と共に開催している。本年度も横浜市の園芸家・井上まゆ美さん(河野自然園代表取締役)を講師に招いた。
スタンディングフラワーバスケットは、高さ1・2メートルほどの支柱上部の籠と土台部に花を植えるもので、上部の籠は球体にして側面や下方からも花を挿せるため立体的な造りで華やかさが増すのが特長。
この日は酒田光陵高校ビジネス流通科の1、2年生有志15人が参加。朝から強い日が差して気温が上昇する中、6グループに分かれ、色鮮やかなペチュニアやガザニア、ジニアといった草花を用い、配置を考えながら制作。井上さんから「花と花の隙間にしっかりと土を入れて」「きれいに見えるよう角度を考えるように」などと指導を受けながら完成させた。
市都市デザイン課によると、完成した6基はミライニ広場内に展示。このほか、中通り商店街、トチトでも制作に意欲を見せているという。