2024年(令和6年) 7月12日(金)付紙面より
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少年の非行防止や健全育成に取り組む鶴岡地区少年補導員連絡会(佐藤重勝会長)が、長年にわたる活動が高く評価され、先月に本年度の少年補導功労団体として警察庁長官と全国少年警察ボランティア協会会長の連名の全国表彰を受けた。全国で10団体の一つに選ばれたもので、佐藤会長は「会員皆さんの活動が評価され、誇らしくうれしく思う」と話した。
県警本部長委嘱の少年補導員で構成する同連絡会は1968(昭和43)年に結成され、ボランティアで地域の祭事やイベント、商業施設に出向くなどして少年の非行防止活動や犯罪被害防止のための街頭での声掛けなどの活動、広報・啓発活動を、年間を通じて実施。鶴岡警察署を事務局に、現在は同署管内の鶴岡市と三川町の計57人が委嘱を受け、中学校区ごとに分けた各ブロックを中心に活動している。
長年にわたる主体的で活発な活動が認められ、2003年に県表彰、06年に東北地区表彰を受賞。全国表彰は6月13日に都内で行われ、連名の表彰状と記念の盾が贈られた。
報告会が10日、鶴岡警察署で行われ、佐藤会長と榎木正喜副会長が京野匡署長を訪問。賞状と盾を手に全国表彰受賞を報告した。懇談で佐藤会長は「子どもの健全育成には、われわれ大人の規範意識も大事になってくる。活動では、頭ごなしに注意するのではなく、子どもたちが被害者にも加害者にもならないよう会話と対話を心掛けている。これからもひと声掛けることを大切に、活動を続けたい」と語った。
京野署長は「全国で最高位の表彰であり、素晴らしいこと」とたたえ、「これからも地域の実情と少年補導員の皆さんの気持ちをくんで、一緒に手を携えながら少年の健全育成に向け活動していきたい」と述べた。