2024年(令和6年) 7月23日(火)付紙面より
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旬を迎えた岩ガキを堪能する「吹浦産殺菌岩ガキ即売会in吹浦漁港」が20日、遊佐町の吹浦漁港で開かれ、多くの来場者が焼きガキに舌鼓を打った。
地元漁師らで結成した実行委員会「遊佐鳥海天然かきあんしん協議会」(篠川尚宏代表)が主催。自慢の岩ガキのPRや地元のにぎわい創出を目的に2018年から毎年、旬を迎えるこの時期にさまざまなイベントを開催している。今年は同漁港に海水紫外線殺菌装置を導入。より安心な岩ガキが提供できるようになったことをPRしようと“即売会”として初めて同漁港を会場に開催した。
この日は持ち帰り用も含めた吹浦産の岩ガキ約500個と、三陸産の真ガキ約200個を用意。県内外から多くの来場者が訪れ、ブランドガキとして有名な吹浦産岩ガキを発送しようと行列ができたほか、カキ漁師たちが炭火で焼いた香ばしい岩ガキと真ガキの焼きガキセットをおいしそうに頬張っていた。漁師らと直接交流できるとあって、中にはカキのむき方やおいしいカキの見極め方を聞く来場者もいた。
山形市から家族4人で訪れた小山翼君(6)は「口に入れると海の味が広がっておいしかった。もっと食べたい」と笑顔で話した。
篠川代表は「カキをきっかけに観光誘致につながり、地域全体が盛り上がる一助になれば」と話した。